患者様向け情報

脳神経外科

診療科紹介

当院の脳神経外科診療体制について


 平成29年4月に1人常勤医として着任して以来、3年目の春を迎えました。
 複合的な理由を背景に“落下傘”的に糸魚川に赴任することで、それまでの20年間の働き方を一変させた私ですが、当院での仕事・そして糸魚川での生活にディープに浸る中、この2年間、糸魚川地区における脳神経系疾患の地域医療に対してどの程度の貢献ができているのか?…正直なところ、私自身は客観的に評価しづらいように感じています。


 院内での日常診療においては、当院他科医師から有形無形の助力を得ているのみならず、週2〜3回の脳神経外科外来の数枠は、富山大をはじめとする外来非常勤諸先生方の継続的な支援を頂いています。
 現状において、これまでの臨床経験を踏まえて責任をもって私が果たすことが可能と考えられる脳神経系疾患・外傷の手術及び保存的治療(急性期〜亜急性期〜慢性期)が必要な患者さんに対しては、この地域内でできるだけ完結する医療が提供できるように心懸けています。


 静岡県在住時代は“医局人事”に沿う中で、大学病院、政令指定都市の中核病院での勤務のみならず、この糸魚川と同規模の街の総合病院(病床数や診療科の陣容もほぼ同程度)で勤務した経験も過去にありました(当時、開業予定直前の先輩医師との2人体制でしたが)。よって、1人常勤医として背負ってゆくストレスは、ある程度まで想定の範囲内であったと感じています。
 現在、月30日間=720時間のうち約70%の時間帯はERからの脳外科on callを受け入れるという体制を取らせて頂いており、糸魚川市消防局にも毎月の予定を事前にご連絡しています。・・・この2年間、上記のような体制で診療が成り立っているのも、ひとえに転搬送や市外搬送を受入れてくださっている市外基幹病院の脳神経外科・脳神経内科諸先生方のご厚意と、糸魚川市内開業医諸先生方のご理解の上でのことだと実感しています。


 私が長く心血を注いできたのは、その道のエキスパートに憧れて師事し、また医師になっての殆どの時期を市中病院で勤務していたこともあり「脳卒中の外科」と言えると思います。1.5TのMRIや64列マルチスライスCT、3D撮影可能なDSA、SPECTといった標準的放射線診断機器を備えている当院において、前方循環動脈瘤に対するクリッピング(SAH/未破裂)、STA-MCAバイパスや内頚動脈内膜剥離等の脳血行再建術、緊急の開頭血腫除去を含む減圧術、重症頭部外傷に対する手術と全身管理、手術が必要なテント上腫瘍、水頭症等に関しては、術前精査・手術を含む急性期治療〜術後管理において、丁寧かつ慎重に誠意をもって患者さんに対応させて頂きます。
 …実際のところは、手術を必要としない患者さんが多数を占める現状が今後も続くものと考えられますが、診療に臨むスタンスには変わりはありません。
 脳血管内治療(コイル塞栓術や頚動脈ステント留置術)、機能的脳外科手術(てんかん、パーキンソン病、神経血管圧迫症候群等に対する手術)や頭蓋底アプローチを必要とする脳腫瘍・放射線治療が必要な悪性脳腫瘍等については、治療に適切な時期を逸しないように、高度医療の可能な基幹病院へご紹介させて頂きます。


 不肖、尚も不惑とは言えない自身ながら、今後とも円滑な医療・福祉・行政との相互連携のために、皆様の忌憚のないご指導とご協力を頂けますよう、宜しくお願い申し上げます。



2019年4月
糸魚川総合病院:脳神経外科部長
航 晃仁

 

 

担当医紹介

航 晃仁 (コウ アキヒト) 部長 脳神経外科
勝木 将人 (カツキ マサヒト) 医長 脳神経外科