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2009年11月27日更新

インフルエンザなど発熱したお子さんの対応方法<小児科>


お子さんが発熱すると、ご家族はとても不安な気持ちになると思いますが、いたずらに怖がる必要はありません。
こどもは、感染症と戦った免疫記憶がほとんどないため、どの感染症にも効果のある体温上昇という防御機構を最大限使います。このため、40℃台の発熱になることも稀ではありません。

では、良い発熱と悪い発熱をどのように区別すればよいでしょうか?

一番わかりやすいのは、「水分摂取できているかどうか」ということになります。

いわゆる危険な発熱疾患の代表は脳炎と髄膜炎ですが、これらの病気は熱が高いから起こるのではありません。言い換えますと、熱が高いから、「脳がおかしくなる」のではありません。例外は41℃以上の高熱がつづく時ですが、通常は水分をしっかり与えて薄着にすれば、それより下がってきます。脳炎や髄膜炎の場合には、熱とは関係なしに比較的急速な意識低下や全身状態不良が起こります。そのような状態では、当然の結果として水分が取れなくなりますので、一つの目安になるのです。

では、水分が取れないとはどのような状態でしょうか?

ストローで与えた場合、飲む意志がよほどしっかりしてないと飲めませんので、飲めないからすぐに重症とはいえません。
水分はスプーン・レンゲ・吸い口などを使って、少し無理矢理にでも積極的に与えて、その上で様子をみましょう。
努力すれば飲ませることができ、徐々に楽になるようなら、基本的に緊急受診の必要性は低いため、小児科の診療時間に受診しましょう。
発熱初期で、熱が上昇している間は、悪い病気でなくても水分が飲めないことが多いです。意識がしっかりしていれば数時間様子を見てから再度水分を与えるように努力しましょう。

水分摂取不能が続くようなら、処置や検査が必要となることがありますので、早めの受診を心がけましょう。なお夜間は救急対応のみとなっておりますので、できる限り日中の小児科診療時間内にお越しください。

ウイルス感染か、それとも抗生剤の必要な細菌感染かの区別は、発熱直後では難しいので、全身状態が悪くない場合には6−12時間程度の時間をおいてから受診した方がよりはっきりします。 特にインフルエンザの検査を希望する場合、意識がしっかりしていれば12時間以上経過してから受診してください。それより早いと、検出できないことが多いからです。

全身状態が良好な場合でも、医療機関を受診することが必要な場合があります。発熱が5日続く場合には、できるだけ小児科の診療時間内にお越しください。

最後に、生後2ヶ月以下(=3ヶ月未満)の乳児の発熱の場合は、急ぐことがありますので、元気がないようならすぐに受診してください。この場合はまず電話で月齢と病状を説明してからお越しください。



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