ER研修

ER研修スタートのきっかけ

 研修先進地である沖縄で衝撃的な光景を目の当たりにしたのが2007年の夏の沖縄研修の時。そこではER研修を中心に、離島でひとりで診療できる医師を早く確実に育成する教育が徹底されていました。1000例を一つの通過点にgeneralistを育て、その基礎の上に各診療科で専門医養成の教育がなされていました。4月に医師として働き始めたばかりの研修医が、夏には急患の鑑別診断をし、検査オーダーを出し、必要な処置を行っているのです。数年後には彼らの多くが実際に離島へ交代で赴任していきます。
我々が推進すべき研修教育方針に明確な答えを見つけた瞬間でした。2008年10月から研修医のためにERが稼働しました。現在,ER研修は当院研修期間中、日中は週2回、夜間の当直は月2回、土日祭日の日直は月1回が割り振られます。指導医は最大2名(内科、外科)が当番医として常在し、診療と同時に研修指導にあたっています。年間1000例を経験することを目標にかかげER研修に励んでもらいます。ER症例を用いての臨床推論やER症例検討会といった特別プログラムをそれぞれ週一回の日常研修に取り入れて、研修内容の充実につなげています。

ER症例を用いた臨床推論

 研修医が持ち回りでER研修で経験した一例を提示。年齢、性別、主訴を提示した後、参加者が担当研修医に(問診のように)質問し、鑑別疾患をあげながら、救急対応に必要な処置について検討していきます。参加している上級医や指導医から患者対応・診察のテクニック、診断に必要な最新知識,そしてその病態を素早く判断するための対応方法など,その都度コメントが付け加えられていきます。最後に検査結果を皆で供覧し、確定診断やその後の治療経過などを確認します。

ER症例検討会

 研修医が1週間のER研修で経験した全ての症例を提示し、中でも対応に苦慮した症例は時間を割いてforcusしその疾患の専門医にER対応について”振り返り指導”をしてもらいます。

 

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