プログラム概要

臨床研修実施責任者,病院長 山岸文範
プログラム責任者,外科部長 澤田成朗
副プログラム責任者,内科部長 中田直克

【令和4年度 初期臨床研修医 ER+専門医/地域医療プログラム】

<目的>

救急を含めた一般臨床において、問診、バイタルサイン、視触診等を重視したprimary careの対応能力を身につけてもらいます。各必須科目では専門医の指導の元、各疾患の診断から治療までを経験してもらいます。

<定員>

4名

<プログラム>

ER + 専門医/地域医療プログラム

研修スケジュールの例

*整形外科は選択することを勧めています。ERでは整形外科疾患も多く、将来の当直業務に不安を抱えなくて済みます。
**麻酔科は当院で定めた必修科目としています。気道やA-lineの確保、中心静脈カテーテル挿入といった手技が身につきます。

 

<必修分野の協力型病院>
小児科ー当院、新潟大学医歯学総合病院、富山大学附属病院、新潟県立中央病院、
    新潟県厚生連上越総合病院、新潟県厚生連柏崎総合医療センター、新潟県立十日町病院
産婦人科ー当院、新潟大学医歯学総合病院、富山大学附属病院、新潟県立中央病院、
     新潟県厚生連上越総合病院、新潟県厚生連柏崎総合医療センター
精神科ー富山大学附属病院、新潟大学医歯学総合病院、国立病院機構さいがた医療センター
地域医療ー新潟県立柿崎病院、能生国民健康保険診療所

<その他の協力病院、協力施設>
新潟県厚生連佐渡総合病院、新潟県立がんセンター新潟病院、新潟県厚生連けいなん総合病院、
獨協医科大学病院、名瀬徳洲会病院、瀬戸内徳洲会病院、新潟県厚生連南佐渡地域医療センター、
平岩診療所、小滝診療所、根知診療所、糸魚川保健所

臨床研修病院年次報告書
病院群の構成等
研修管理委員会名簿と開催回数
診療科ごとの患者数・研修医数
プログラム概要
指導医名簿

 

【研修医関連の院内の検討会】

◎臨床推論(第1,2,4,5週は毎週月曜日、第3週は水曜日、いずれもam7:45〜am8:30)
◎ER症例検討会(毎週月、水、金曜日 pm5:00-5:30)
◎医局勉強会(毎週火曜日 am8:00-8:30)
◎消化器キャンサーボード(毎週金曜日 am8:00-8:30)
◎肝胆膵キャンサーボード(希望者のみ自由参加、毎週水曜日 pm7:00-8:30)
◎内科カンファレンス(第4木曜日 pm5:30-6:00)
◎消化器内科フィルムカンファレンス
◎腎臓内科新入院カンファレンス
◎外科術前カンファレンス(毎週火、木曜日 am8:30-9:00)
◎外科術後カンファレンス(毎週水曜日 am8:30-9:00)
◎病理検討会(不定期)

 

【研修1年目で経験できるER症例】

2019年度基幹型研修医 瀬堂川拓

糸魚川総合病院は糸魚川市唯一の入院病床を持つ総合病院として、市内で発生する救急患者に対して可能な限り対応するという責務を負っております。現に当院の救急応需率は安定して90%程度を保持し続けており、「断らない救急」を少ない医療資源や医療者の下で可能な範囲で実現していると考えられます。
 そんな当院の初期研修では、年間を通して週1日のER研修が義務付けられており、初期研修医はERにやってくる救急患者のFirst touchをその重症度の如何にかかわらず行っていきます。そして、毎週金曜日には各ER症例についての検討会が行われ、症例について各専門科よりFeedbackを受けるシステムとなっております。
病院としては令和1年現在、年間を通してWalk in5205例、救急車1748例を引き受けている状況にあり、研修医は概ね600~1000例/人程度を年間に担当していることから、症例を奪いあうこともなく、十分な量的担保はされていると考えられます。

 ここからはその内容について、平成24年度の基幹型研修医であられる松尾先生の症例(n=774)と令和1年度に私がERで経験した症例(n=1021)を用いてより具体的に提示したいと思います。
 まず背景として8年前に松尾先生が初期研修をなさられていた当時に比べ、糸魚川地域では相当な高齢化が進んでおり令和2年4月現在、高齢化率は、37.1%にもなります。それに伴って当院の患者層も高齢化してきていますが、傷病者はほぼ全例が当院にいらっしゃる状況には変化がないため、乳児から超高齢者に至るまで幅広く診察ができる状況は維持されていることがわかります。(図1)

 また、来院する受診患者の重症度においても、いわゆる風邪から多発外傷、急性心筋梗塞、CPAなどに至るまで幅広くカバーしており、入院加療が必要な二次救急の割合はむしろ増加していることから、以前にもまして退院までのシームレスなフォローをしやすい環境となっていることがわかります。(図2)

&そしてその多様性についても厚労省に定める「研修医が経験すべき症状」のほぼすべてを網羅できる環境(表)であることに変わりはなく、患者それぞれの状態に合わせ、科を超えた対応を行っていくことができるようになる場所であるとわかります。(図3,表1)

 以上のように、当院の研修は質、量それぞれの側面から初期研修における多様な疾患に対する対応能力を育む上で適切な環境であることがわかります。また、ほぼすべての症例を当院でフォローし続けなければならないという地理的背景から他院ではまずもって不可能な「症例の前向き調査」を容易に行うことができるという特徴も兼ね備えており、疾患のその後のみならず、患者ひとりひとりを見つめ続けることができるのです。

 日本はますます高齢化の一途をたどります。我々がこれまで調査、研究を続けて積み上げた医学的な根拠は役に立たなくなり、新たに「高齢者に対する」エビデンスを構築していくことが求められることもあるかと思います。そして、これからの医療者はそのような状況下でも常に患者第一に最善を追求していく必要があると思います。それが時に、命の灯が消えていくことを見守ることだとしても、です。その人の「ひととき」に目を背けることなく向かい合い続けなければならないのだと思います。私はこの1年のER実習を通して、当院ではだれ一人この心意気に欠けることなく、常に目の前の患者、社会と対峙し続けているのだと心から実感しました。

皆さんも我々と一緒に医師としての第一歩を踏み出しませんか。

このページのTOPへ
新潟県厚生連 糸魚川総合病院
〒941-8502 新潟県糸魚川市大字竹ケ花457番地1 TEL:025-552-0280/FAX:025-552-3819
臨床研修担当事務 somu4@itoigawa-hp.jp