麻酔科は患者さんが手術を受けられる時の麻酔を担当します。麻酔という言葉はすでに市民権を得ていますが、何しろ受けられた患者さんはその間意識がないことが多いので、麻酔の何たるかを語ることのできる方は多くないと思います。
当院は小規模の病院ですので移植手術や心臓や大血管の手術はありません。しかし、昔から「大きな手術・小さな手術はあっても、大きな麻酔・小さな麻酔はない」といわれているように、麻酔は大きな手術、小さな手術でその方法が大きく違うことはありません。当たり前のことですが、小さな手術を受ける方でも大きな合併症を持っておられる方は大勢おられます。華々しい大きな手術は少ないですが、いろいろな合併症を持った方のいろいろな手術があるというのが小規模総合病院の宿命です。
加えて地域の高齢化に伴い、余病を持っている、あるいは余病を併発しやすい高齢の患者さんが以前に増して多くなってきています。このような環境の中で私たち麻酔科医は、手術をする診療科の先生と協力して、何とか周術期のストレスを減らして早期の在宅復帰につなげたいと日々努力しています。
患者さんは、「手術」を受けるというだけで大きな負担を背負っておられますので、麻酔についてあまり多くのことをお話ししないかもしれません。でも、疑問に思うこと、聞いておきたいことがあったらいつでも捕まえて聞いてください。
担当医紹介
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黒田 康子部長Yasuko KURODA
- 担当分野
- 麻酔科
- 卒年
- 平成18年
- 資格等
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- 日本麻酔学会専門医
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五十嵐 由希子医長Yukiko IGARASHI
- 担当分野
- 麻酔科
- 得意分野
- 手術麻酔
- 卒年
- 平成21年
- 資格等
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- 日本専門医機構 麻酔科専門医
- 日本麻酔科学会 麻酔科指導医