依頼放射線検査に関する注意事項Precautions Regarding Requested Radiation Inspection

依頼放射線検査に関する注意事項(必ずお読みください)

1. CT/MRI検査共通

患者さまが来院されない場合や書類に不備があった場合の対応について

  • 検査当日、患者さまから連絡がなく来院いただけない場合には、ご依頼元医療機関さまにご連絡させていただきます。
  • 検査に必要な書類の中に記入漏れなど不備があった場合や、問診結果に疑義が生じた場合、ご依頼元医療機関さまに電話で内容を確認させていただくことがあります。
  • 患者さまが検査に必要な前処置(禁食指示や休薬指示)を守られなかった場合、ご依頼元医療機関さまにご連絡させていただきます。なお、場合によっては当日の検査が行えないことがございます。ご了承ください。
  • 連絡はすべて地域医療連携室を窓口とさせていただきますが、一部検査の内容などについては放射線科に取り次ぐことがあります。

検査中に至急加療を要する所見があった際の対応

検査時に脳出血や急性期脳梗塞、動脈解離(症候性)、重症な骨折、慢性膵炎急性増悪、腫瘍破裂など、離院させることが困難と思われる所見に診療放射線技師が気づいた場合や、予測不可能な容態急変に遭遇した際、診療放射線技師は院内の取り決めに従い、糸魚川総合病院医師に所見や患者の状態を報告します。報告を受けた医師は加療や入院、もしくは転院などの措置についての判断を行います。離院が可能と判断された場合は事前に案内された方法で離院いただきます。離院が難しく加療や入院、もしくは転院などが必要と判断された場合、ご依頼の医療機関さまには地域医療連携室を通じご連絡いたします。

造影CT/MRI検査における血清クレアチニン値およびeGFR値について

造影剤を用いたCT/MRI検査を安全にお受けいただくにあたり、造影の可否を判断する指標として、事前に腎機能の評価をお願いします。評価は血清クレアチニン値もしくはeGFR値でお願いします。問診票兼造影剤使用同意書に記載いただく血清クレアチニン値もしくはeGFR値の有効期限を検査日より3ヶ月以内とさせていただきます。各種ガイドラインより、ヨード造影剤、ガドリニウム造影剤ともに、eGFR<30mL/min/1.73m2を【禁忌】、eGFR<60mL/min/1.73m2、血清クレアチニン値では男性sCr>1.2mg/dL、女性sCr>1.0mg/dLを【注意】と当院では定めさせていただきます。診療情報提供書、造影剤使用同意書に記載された内容を元に放射線科医師(非常勤)が造影の可否判断を最終的に行います。このため、ご希望の検査内容に添えないことがありますが、予めご了承ください。

  • 腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン2018/腎障害患者におけるガドリニウム造影剤使用に関するガイドライン2009

造影CT/MRI検査時の副作用出現時の対応について

検査中または検査直後に造影剤による副作用が出現した場合には、造影担当看護師がバイタルサインチェックや徴候の確認を行い、副作用の程度のトリアージを行います。軽度の副作用と判断された場合には、お休みいただいた後、事前に案内された方法で離院いただきます。中等度以上の副作用と判断され場合には、院内での取り決めに従い医師への救援要請を行い、医師の判断により処置が行われることがあります。程度によっては入院加療などの濃厚な処置が必要となることがあります。その際はご依頼の医療機関には地域医療連携室を通じ連絡をいたします。造影剤の副作用には稀にですが造影後数時間~数日内に出現する「遅発性副作用」があります。遅発性副作用の多くは掻痒感や皮疹などの軽度なものが多いですが、このような症状が出現した際には時間を問わず、糸魚川総合病院までご連絡ください。

造影剤急速注入による血管外漏出の対応について

造影剤CT/ダイナミックCT/ダイナミックMRI検査では、造影剤自動注入器(インジェクター)を使用し造影剤の急速静注を行います(体重や検査に応じ1~5mL/sec程度)。造影担当看護師は注入前には①事前に血管確保がされている場合は穿刺部の痛みや腫脹の有無、逆血確認を行います。②事前に血管確保がされていない場合には、穿刺時に逆血確認や少量を注入し疼痛や腫脹の確認を行います。注入中、注入後は造影剤注入による副作用の有無を観察しながら、穿刺部の痛みや腫脹の有無を確認します。検査担当技師は、造影剤注入中、血管にかかる圧力をインジェクター付属のモニタで監視をします。
しかしながら、造影剤の血管外漏出は完全に防ぐことはできません。造影剤の血管外漏出が起こった際には、院内の取り決めに従い、処置が行われることがあります。漏出が少量の場合は冷罨法による処置を患者さまにお伝えし離院していただきます。数日経過しても症状が緩和されない場合や症状が増悪する場合には、糸魚川総合病院までご連絡をいただくよう患者様にはお伝えします。漏出が多量の場合は造影担当看護師もしくは検査担当技師が医師に報告します。医師は外科的処置の必要性について判断を行います。切開など濃厚な処置が必要と判断された場合には、ご依頼の医療機関には地域医療連携室を通じ連絡をいたします。

ダイナミック検査のご予約について

ダイナミック検査では通常の造影検査よりも早い流速での造影剤注入を行うため、通常の造影検査に比べ造影剤漏出および漏出時の皮膚障害などについてリスクが高いと言えます。このため検査前には、通常よりも太いゲージの留置針で静脈路確保を行っております。また、当院は常勤放射線科医師がいないため、ダイナミック検査時には放射線技師と看護師のみで対応しております。このような障害の発生リスクや発生時の重症化リスクを低減させるため、非常勤放射線科医師が診療情報提供書の内容から必要と判断した場合に限り、ダイナミック検査は施行させていただきます。従いまして、ご予約の段階ではダイナミック検査の依頼はご遠慮いただき、造影の有無の選択のみとさせていただきます。

検査内容変更連絡票についてのお問い合わせについて

検査内容変更連絡票の内容についてのお問い合わせにつきましては、ご対応不可とさせていただきますので予めご了承ください。

2. CT検査

CT検査時に注意が必要な体内外の医療機器について

① 植込み型ペースメーカー
本品を植え込んだ患者のX線CT検査に際し、本体にX線束が連続的に照射されるとオーバーセンシングが起こり、ペーシング出力が一時的に抑制される場合があるの で、本体にX線束を5秒以上照射しないように十分注意すること※1
② 植込み型除細動器(ICD)
本品を植え込んだ患者のX線CT検査に際し、本体にX線束が連続的に照射されるとオーバーセンシングが起こり、適切な治療の一時的な抑制又は不適切な頻拍治療を 行う可能性があるので、本体にX線束を照射しないよう十分に注意すること※1
③ インスリンポンプ・持続グルコース測定器
インスリンポンプ・持続グルコース測定器は磁気の影響を受ける可能性があります。検査前に必ず取り外しをお願いいたします。※2
  1. 医政総発第1125001号、医政総0924第3号
  2. (公社)日本糖尿病協会 ホームページ内お知らせ(2017.9.1)
当院の見解
① 植込み型ペースメーカー
当院のCT装置で、胸部を含む通常のCT検査を行う場合、本体に連続した5秒以上の照射を行う可能性は少なく検査をお受けできます。しかし、特殊な検査では連続した5秒以上の照射が行われる可能性もあります。リスク回避のためにペースメーカ装着患者である旨を予めお知らせください
② 植込み型除細動器(ICD)
秒数に関係なく照射しないよう注意することとあるため、ICDを植え込まれた患者様につきましては、部位によっては検査をお断りさせていただく場合がございます
③ インスリンポンプ・持続グルコース測定器
取り外し後の検査は可能ですが、放射線科としては当該機器の取り外しや取付などは行いません。ご自身での正しい取扱いができる方のみ検査をお受けする旨、ご了承ください。

ヨード造影剤添付文書の取扱いについて

以下の項目はイオパミロン®注シリンジ添付文書より一部抜粋した。

禁忌
  1. ヨード又はヨード造影剤に過敏症の既往歴のある患者
  2. 重篤な甲状腺疾患のある患者

[ヨード過剰に対する自己調節メカニズムが機能できず、症状が悪化するおそれがある]

特定の背景を有する患者に関する注意
  1. 一般状態の極度に悪い患者
    診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと
  2. 気管支喘息の患者
    診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。副作用の発生頻度が高いとの報告がある
  3. 重篤な心障害のある患者
    診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。血圧低下、不整脈、頻脈等の報告 があり、重篤な心障害患者においては症状が悪化 するおそれがある
  4. マクログロブリン血症の患者
    診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。静脈性胆のう造影剤で血液のゼラチン様変化をきたし死亡した報告がある
  5. 多発性骨髄腫の患者
    診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。特に脱水症状のある場合、腎不全(無尿等)を起こすおそれがある
  6. テタニーのある患者
    診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。血中カルシウム低下により、症状が悪化するおそれがある
  7. 褐色細胞腫の患者及びその疑いのある患者
    診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。やむをえず造影検査を実施する場 合には静脈確保の上、フェントラミンメシル酸塩 等のα遮断薬及びプロプラノロール塩酸塩等のβ遮断薬の十分な量を用意するなど、これらの発作に対処できるよう十分な準備を行い、慎重に投与すること。血圧昇、頻脈、不整脈等の発作が起こるおそれがある
  8. 本人又は両親、兄弟に発疹、じん麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を有する患者
  9. 薬物過敏症の既往歴のある患者
  10. 脱水症状のある患者
    急性腎障害を起こすおそれがある
  11. 高血圧症の患者
    血圧上昇等、症状が悪化するおそれがある
  12. 動脈硬化のある患者
    心・循環器系に影響を及ぼすことがある
  13. 糖尿病の患者
    急性腎障害を起こすおそれがある
  14. 甲状腺疾患のある患者(重篤な甲状腺疾患のある 患者を除く)
    ヨード過剰に対する自己調節メカニズムが機能できず、症状が悪化するおそれがある
  15. 急性膵炎の患者
    本剤投与前後にはガイドライン等を参考にして十分な輸液を行うこと。症状が悪化するおそれがある
当院の見解
禁忌
禁忌項目に該当する場合、造影(ダイナミックを含め)CT検査について、依頼をお引き受けできません。
特定の背景を有する患者に対する注意
前記項目番号2~8、13についてを問診項目とさせていただいております。このうち2~7の項目および13に該当がある場合、原則的には造影(ダイナミックを含め)CT検査について、依頼をお引き受けできません(13.糖尿病について。ビグアナイド系糖尿病薬を服用されている方につきましては、検査日の前後それぞれ48時間休薬指示をいただき、患者さまがこれを守られた場合、造影検査をお引き受けします。)。
ただし、依頼医が問診項目について確認した上で、造影剤使用を可能と判断し、署名がある場合にはこの限りではありません。

3. MRI検査

MRI安全チェックシート項目についての当院の見解

検査不可のものと条件付き可能のものに大別されますが、一部可能、逆に一部不可のものもあります。詳細については製品情報や関連機器についての患者向け手帳などをお持ちの方につきましては、依頼医療機関を通じて糸魚川総合病院放射線科迄お問い合わせください。PMDA等を利用し、検査可能か否かをお調べすることは可能です。なお、該当項目があっても、撮影部位が同じ検査歴があり、その際に異常がなかった場合は検査をお受けすることは可能です。(ペースメーカー、ICDなど当院での禁忌相当は除く)

  • 植込み型ペースメーカーおよび植込み型除細動器(ICD)
    当院はペースメーカーおよびICDに対するMRI検査についての施設基準を満たしておりませんので、MRI対応品が植えこまれている方でも検査を受けることはできません。
    施設基準 | Abbott(cardiovascular.abbott)
  • 人工内耳・神経刺激装置・脊髄刺激装置脊柱管内リード線
    脊髄刺激装置の一部には条件付きで対応品もありますが、原則、検査不可とさせていただきます。
  • インスリンポンプ・持続グルコース測定器
    インスリンポンプ・持続グルコース測定器は磁気の影響を受ける可能性があります。
    検査前に必ず取り外しをお願いいたします。
    X線-CT-MRI検査対応リーフレット_A4(nittokyo.or.jp)
  • 脳動脈瘤クリップ
    現行品の杉田クリップ・ヤサーギル・Adeor(ペルネツキー2)に関しては安全に検査をお受けすることができます。2000年以前に留置された製品(上記メーカー、上記メーカー以外を含む)に関してはMRI非対応品がある場合があります。留置時期、メーカー名、品名が不明な場合は検査をお受けすることができません。)。
  • 人工心臓弁・リード線・コイル・ステント・人工血管・フィルター。
    • エドワード社(米国)製Star-Edward600番以前(1970年以前)の人工心臓弁不可。
    • ペースメーカー残存リード線やSGカテーテルは不可。
    • 血管塞栓用コイルはチタン製であり検査可能
    • 人工血管については基本的に検査をお受けできますが、詳細につきましては以下のページでメーカー名、品名などをご確認ください。安全関連情報 | 関連10学会構成 日本ステントグラフト実施基準管理委員会(stentgraft.jp)
    • ステントの多くは非磁性ステンレスなどの非磁性体性であり検査をお受けすることができます。しかし、ステント移動の可能性を最小限に抑えるために、ステントが完全に内皮化するまでステント留置後最低8週間は、MRI検査を受けないようにしてください。また、留置部位(特に下肢動脈)や留置方法(オーバーラップ)によっては体内深部発熱のリスクが上がります。このため、SARに上限値を設け検査を制限する必要や、部位(留置部位と検査部位が一致している)によっては検査ができない場合があります。詳細な情報を事前にお知らせください。
  • 圧可変式バルブシャント
    (旧版)特発性正常圧水頭症診療ガイドライン 第2版(旧版)特発性正常圧水頭症診療ガイドライン 第2版 | Mindsガイドラインライブラリ(jcqhc.or.jp)には、「種類により構造上MRI 撮影時に設定圧が変更される可能性があり,MRI 終了後には圧のチェックが必要である。しかし、実験室での比較テストで3テスラのMRIでも設定圧に影響が出なかったバルブもある」、とある。第3版特発性正常圧水頭症診療ガイドライン 第3版 | Mindsガイドラインライブラリ(jcqhc.or.jp)には、各社製品によるMRIロック機構の有無が表記され引き続き注意が必要である。
  • 消化管止血クリップ・マーキングクリップ
    脱落、体外への排出に最長で4週間かかると考え、クリップ留置後4週間は検査をお受けすることができません。緊急を要する検査では、腹部単純X線撮影やCT検査で確認し、体内にクリップがないことが確認できれば検査をお受けすることができます。MRI検査直前には放射線技師がクリップについての問診を行いますが、チェックシート記入後に消化管内視鏡検査を予定されていないかをご確認願います。
  • 胆道、食道、気管などの金属ステント
    製品名(素材)、留置部位、留置時期、留置方法(オーバーラップ)の確認が必要となります。詳細情報をご提供いただければお調べすることもできますが、調査の結果、検査に制限がかかったり、場合によっては検査をお受けできないことがあります。
    胆道系ステントでタンタル製、およびチタン製は検査可能。
  • 整形外科手術で留置される体内金属
    プレート・スクリュー・人工骨頭・人工関節・胸骨ワイヤー・Kワイヤー・髄内釘などでチタン製のものは可。ただし、Kワイヤーなどは多くがステンレス製で不可とする。
    ハローベストは材質を問わず不可とする。
  • 義眼や義肢
    可動型義眼など、磁石を用いたものは不可。義肢義足は外していただきます。
  • 増毛パウダー
    増毛パウダーや増毛スプレーがMRI装置を故障させたとの報告があります。検査当日は使用せずに(洗髪された状態で)来院いただきます。
  • 外傷などによる体内金属片
    心臓や眼窩周辺など決定臓器の近くにある場合は検査不可。
  • 刺青、タトゥー
    染料に含まれる金属成分、例えば黒を発色されるための酸化鉄、ブルーを発色させるためのコバルトなどは発熱による火傷の報告がありますので注意が必要です。検査中は呼出用のブザーをお渡ししておりますので、異変があった際にはブザーでお知らせいただいております。また、火傷以外にも変色の可能性も否定できません。事前にご説明ください。
  • 閉所恐怖症
    必要に応じ、入眠処置が必要となります。依頼検査では入眠処置は行えませんので、閉所恐怖症の方は検査を受けることができません。
  • 妊娠
    妊娠とMRIの影響はないとの報告あり。ただし、ガドリニウムを使用した造影検査ではいかなる妊娠時期においても影響あり、との報告があります。よって妊婦に対する造影検査はお引き受けできません。
    日本小児放射線学会-ガイドライン・提言・情報提供(jspr-net.jp)

ガドリニウム造影剤添付文書の取扱いについて

禁忌(ガドビスト®注1.0mol/Lシリンジ添付文書より一部抜粋)
本剤の成分又はガドリニウム造影剤に対し過敏症の既往歴のある患者
特定の背景を有する患者に関する注意
  1. 合併症・既往歴等のある患者
    1. 一般状態の極度に悪い患者 診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
    2. 気管支喘息の患者 診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。ショック、アナフィラキシーがあらわれることがある。また、喘息発作を誘発することがある。
    3. アレルギー性鼻炎、発疹、じん麻疹等を起こしやすいアレルギー体質を有する患者
    4. 両親、兄弟に気管支喘息、アレルギー性鼻炎、発疹、じん麻疹等を起こしすいアレルギー体質を有する患者
    5. 薬物過敏症の既往歴のある患者
    6. 既往歴を含めて、痙攣、てんかん及びその素質のある患者 痙攣があらわれることがある。
  2. 腎機能障害患者
    1. 重篤な腎障害のある患者は、診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。本剤の主要排泄経路であり、排泄遅延と腎機能を悪化させるおそ
        れがある。
    2. 長期透析が行われている終末期腎障害、eGFR (estimated glomerular filtration rate:推算糸球体ろ過値)が30mL/min/1.73m2 未満の慢性腎障害、急性腎障害の患者(重篤な腎障害のある患者を除く)は、本剤の投与を避け、他の検査法で代替することが望ましい。ガドリニウム造影剤による腎性全身性線維症の発現のリスクが上昇することが報告されている。
    3. 腎障害のある患者又は腎機能が低下しているおそれのある患者(重篤な腎障害のある患者を除く)患者の腎機能を十分に評価した上で慎重に投与すること。排泄が遅延するおそれがある。
  3. 妊婦
    妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
  4. 授乳婦
    診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
  5. 小児等
    2~17歳の患者を対象とした臨床試験では、138例中8例(5.8%)に副作用が認められた。発現した主な副作用は、味覚異常2例(1.4%)、熱感2例(1.4%)であった5)。また、0~2歳未満の患者を対象とした臨床試験では、44例中1例(2.3%)に嘔吐が認められた。
  6. 高齢者患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。 一般に生理機能が低下している
当院の見解
禁忌
禁忌項目に該当する場合、造影(ダイナミックを含め)MRI検査について、依頼をお引き受けできません。
特定の背景を有する患者に対する注意
前記項目に該当がある場合、原則的には造影(ダイナミックを含め)MRI検査について、依頼をお引き受けできません。
ただし、依頼医が問診項目について確認した上で、造影剤使用を可能と判断し、署名がある場合にはこの限りではありません。