『うつさない もらわない』
新型コロナウイルスを想定した新しい生活様式を身につけるよう、政府は私たち国民に呼びかけています。田舎人にとって唯一の楽しみは、スーパーでのお買い物です。『コロナ怖し』といえど、糸魚川市内のスーパーは、連日大勢の買い物客で賑わっています。ここで政府が提唱する、買い物に関する新しい生活様式を、おさらいしてみましょう。
1)通販も利用
2)1人または少人数で、空いた時間に
3)電子決済を利用する
4)計画を立てて素早く
5)展示品への接触は控えめに
6)レジに並ぶときは、前後をあける
自分の場合、スーパーで売られているお野菜や果物を買う時は、無意識のうちに手にとって重さを比較しています。とりわけキャベツ。リンゴやメロン、パイナップルもそう。お野菜や果物の中には、まれに底が腐っているものもあります。そこで、触ったり、持ち上げたり、ひっくり返したり、角度を変えて眺めたり…。レンコンの場合、宙にかざして穴の中をのぞきます。黒くなっていないかどうか。そう、品定めですね。でも、うちの病院のスタッフの話によると、スーパーで食材を買う時は、極力触れないことを意識して、つかんだものを買い物かごに入れるそうです。
「池田はけしからん!」
新型コロナ時代に、手にとって品定めはありえへんと、大勢の方からお叱りを受けそう。(触る前に手指アルコール消毒しているから、ゆるして…)
ここで、品定めといえば、スーパーの食品売り場ばかりでなく、ダンスパーティーもそうだったの? 社交ダンスでは、お誘いするのは男性側です。女性は待つことになります。
「お願いします。」
女性は男性から、手を差し伸べてもらいます。うちのリーダーは、女の子から腰の曲がったお婆さん、そしてゼンマイ仕掛けのマネキン人形(ダンスを習いたての頃の筆者)まで、女性は皆さん均等に笑顔でお誘いしているそうです。そんなリーダー君、お誘いした女性と踊りながらも、無意識のうちに「若い人」「美しい人」「ダンスの上手な人」に、目がいってしまうのだとか。踊りながらチラ見しているのですね。次は彼女をお誘いしようと。うちのリーダーに限らず、男の人ってみんなそうなの?
「けしからん!」
人生100年時代、女を代表して50代チビ・ハゲおばさんはもの申すっ!(笑)
最後に話をコロナに戻します。新型コロナ前のかつての日常が、平和でどんなに素晴らしく、ありがたいものであったかを、ひしひしと実感いたします。新型コロナ時代、新しい生活様式が求められます。スーパーでは、ぱっと見たら、目の前のモノから取りましょう。そして政府、もといチビ・ハゲおばさんからのお願いです。アフターコロナ時代の社交ダンス、どの女性にしようかなと品定めする時間は『不要』です。目の前にいる女の人を、ぱっと誘って下さいませ。(拝…笑)
☆コロナが収束して、ダンスパーティーが再開されますことを!
著者名 眼科 池田成子