社交ダンス物語 281 コロナ禍で思う

コラム

 コロナ禍で、普段あまり売れないものが爆発的に売れたそうですね。ステイホーム(巣ごもり)で売れた商品を挙げると、ミシン、小麦粉、ベーキングパウダー、製菓用エッセンス類など。富山市にある実家の寺の住職(弟)が、姉に可愛い手作りのマスクを送ってくれました。コロナ禍で法事は全てキャンセル、お葬式もお坊さん抜き。仕事がなくなって暇なので、ミシンを購入してマスクを作っていたそうです。お坊さん(弟)のマスク作りに精進している姿を想像したら、笑ってしまいました。(ゴメンナサイ、泣けてくる?)門徒の方々にお手製のマスクを差し上げたら、たいへん喜んでくださったそうですよ。ご夫婦には折り鶴の絵柄で、爽やかな色ちがいのペアのマスクをお届けしているそうです。さらにお坊さんいわく、ヒマなので難しいことを簡単に、簡単なことを難しく考えているそうです。これってコロナで『悟りの境地』?

 さて、コロナでステイホーム、自宅でお子様と一緒にお菓子作りという方も多かったのではないでしょうか? そういえば、糸魚川のスーパーも一時、ホットケーキミックスが品切れ状態でした。実はお坊さん(弟)、コロナで仕事がないので、マスク作りの他にお菓子作りにも精進しています。手作りのお菓子を教え子(スキー、テニスの先生もしています)や友人、門徒の方々、そして姉にもお布施してくれています。『料理』は『化学』であると、ある料理研究家の先生がおっしゃっていたそうですが(第32話)、お寺の台所では昼夜、理科の実験が行われています。
「失敗した!」
ゴミ箱行きと本人が嘆いていた焼き菓子は、銀座和光で販売されている『カヌレ』(フランスの修道院で古くから作られていた伝統菓子)のような食感でした。お坊さんのこだわりのスイーツに舌鼓です。コロナが収束したら、『寺カフェ』を始めるのでしょうか? 

 お話を戻します。コロナで在宅勤務、オンライン会議で爆発的に売れた意外な商品とは、男性用のカツラだそうです。普段は鏡をあまり見ていない男性が、ビデオ会議で自分の姿をみる機会が増え、「自分の頭の髪って、こんなに薄かったんだ!」と気がつき愕然となさった? 自分を見るという行為が、男性用カツラの売り上げに寄与している可能性が高いと、某女性週刊誌はコメントしています。客観的に自分の姿を見るということは、とても勇気がいる行為なのですね。自分を見るといえば、かつての新聞広告に、こんなオソロしいキャッチフレーズが掲載されていました。
『あなたは自分の裸を正視できますか?』

 とりとめのない文章になってしまいました。読者のみなさま、コロナで生活様式は大きく変わりました。新型コロナでステイホーム、人生ゲームやジグソーパズル、トランプも売れたそうですよ。手頃な価格で小学生からお年寄りまで、年齢を問わずに遊べる商品は根強く人気があるのですね。家族でおうち時間を楽しめたら素晴らしい。でも、忘れてはいけないこと、それは健康第一です。運動不足、そして食べ過ぎ飲み過ぎにはくれぐれも気をつけて下さいね。ボールルームダンスの中高年アマチュア競技選手の皆さまへ、ステイホームでお酒の売れ行きが良いそうですね。コロナでオンライン飲み会、ひょっとしてコロナ太りしていませんか? 残念ですが、2020年後期ブロック競技会(秋のダンスの大会)の中止が決定となりました。冬来たりなば春遠からじ。
「クッションドラムが踊っている!」(第265話)
来春の競技会で周囲の人々に驚かれないよう、今から精進しましょう。(笑)


☆ そういう筆者、ヘソ周りの脂肪がとれないっ!(Help!)

著者名 眼科 池田成子