新型コロナウイルス感染拡大にともない、スポーツ界も不況です。無観客でも番付を重視する相撲界は別格ですが、自分達が出場予定していた2020年前期スポーツダンス競技会は全て中止となりました。そして物騒な世の中へ。外出を自粛している高齢者を狙う、特殊詐欺の話題があがっています。
「新型コロナウイルスの関係で、高齢者には3万円の支援金が出ます。どの銀行の口座を持っていますか。」
高齢者をターゲットとした、電話でウソの話が持ちかけられているそうです。新型コロナウイルスに関する還付金などの話題を、詐欺グループが悪用する恐れがあり、警察も注意を呼びかけています。
不審な電話といえば、富山市にあるうちの実家にも魔の手が及びました。その内容とは…。
「おたくの娘さんに目の手術をされたが、手術は失敗した。裁判にかけるつもりでいる。だが、○○○万円をすぐに口座に振り込んでもらえば、示談で済ませてもよい…」
電話を受けたのは、当時70半ばの母親でした。普通のお年寄りなら凍り付くか、恐ろしくて震え上がることでしょう。この時、電話の相手に対して母がとった対応とは…。
「まあ、失礼な。うちの娘が手術を失敗する筈などありません。あなたは一体どこのどなたですか? もう一度、お名前をお名乗り下さい。」
すると電話はプツリと切れたそうです。母上は一瞬にして、見事に詐欺師を撃退したのでした。これは脳の難病(第93話)を患っているがゆえに為せた技? 母上が入院なさったのは、それから間もないことでした。(これって、全く笑えないっ!)
新型コロナウイルス感染拡大にともない、外出自粛で心の健康度が悪くなっています。そして真偽不確かな情報が拡散しています。ご高齢の親がいらっしゃる読者の皆さまへ。前段の出来事は、『対岸の火事』ではありません。新型コロナウイルス感染につけこんだパニック、デマ、誤情報、特殊詐欺にはくれぐれもご用心なさって下さいね。不審な電話がかかってきたら、すぐに警察か家族へ!
☆成子さん、お母さんは神対応だ!:リーダー
☆ 手術失敗して裁判だなんて、コワすぎ!:パートナー
著者名 眼科 池田成子