新型コロナウイルスの感染拡大で、紙製品が品薄するというデマ情報が流れました。
『中国のトイレットペーパー工場が止まったらしい…』
『トイレットペーパーが入手困難になるぞ…』
不安が不安を呼んで、国内ではトイレットペーパーが一斉に棚から消えるという非常事態が発生しました。
何を隠そう、情報弱者こと筆者は、デマ情報による二次災害を被ったのです。2月28日の朝、出勤前に自宅のトイレットペーパーが残り1ロールであることに気付きました。
「今晩、スーパーで買わなきゃ。」
その日仕事を終えて、のうのうと地元のスーパーへお買い物に行ってビックリ仰天。ないっ!ないのです。紙という紙が…。トイレットペーパー、ティッシュペーパーにキッチンペーパーも…。マスク同然、紙のコーナーは、がら空きです。翌日に糸魚川市内のお店を転々と廻りましたが、トイレットペーパーはドラッグストアにもコンビニにもありません。実は2月26日から、紙製品が品切れ状態とのこと。
トイレットパーパーがなくなってしまったら、自宅でトイレができません。これは非常事態です。少しでも紙を節約するため、その日は夜遅くに病院(職場)へと向かいました。『ラストダンス』もとい、本日の『ラストトイレ』です。医局には、お勉強熱心な外科のS先生の姿がありました。
S先生:「ER(救急室)で呼ばれたのですか?」
池田:「……。違います。」
いやはや、本当にまいりました。3月に入っても、糸魚川のお店にはトイレットペーパーはありません。地元では購入不可なので、週末にお隣の上越市へ行きました。
「ないっ!」
そこで高速道路を飛ばし、お隣の富山県へ行きました。
「ないっ!」
トイパを探し廻れども、各地どこのお店の棚も見事に空っぽです。疲れました。
トイレットペーパーを大量に買い占めなさった日本全国の方々へ。トイパの98%は国内で生産されているそうです。しかも、再生紙。在庫は充分にあるそうですよ。(店頭に見られないのは、在庫はあるが運送に間に合わない)哀れな筆者と同じ、トイレットペーパーを切らす寸前で購入することができず、コワくて震えている人や、右往左往している人がいるはず。
新型コロナウイルス感染につけこんだパニック、デマ、誤情報にはご用心。
国内ではトイパ12ロールが2000円近くの高値で販売、海外ではマスク5枚が60万円で売買されているそうです。アンビリーバボー。マスク品薄、いつ解消? 業務用のマスクが盗難にあった病院もあるそうですね。(カワイソウ。うちの病院は大丈夫?)マスク着用に関しては、咳き込むなどの呼吸器症状がなければ、過敏にならなくてもよいと啓蒙されております。本当に必要な人に届けるため、必要な分だけ買いましょう。
☆3月5日の夕刻、糸魚川のスーパーでトイパ発見!(ほっ)
著者名 眼科 池田成子