社交ダンス物語 251 リーダーとパートナーの会話 22

コラム

 夜中の病院の講堂には、盆・暮れ・正月なくダンスの練習にいそしむ50代独身男女の姿あり。うちのリーダーは、まるでイノシシ。踊る時は、まっすぐ突進します。先日のレッスンで、コーチャーから注意されました。それでは女子は出られません、ナナメに使いなさいと。ここで解説をいたしますと、タンゴのサイド・ロックからフォーラウェイ・リバースに入る時、男子が肘の方向へ出てくれたら、女子は顔をしかめずに済むでしょう。自分たちはダンス昇級できず、年はとるわ、毛はなくなるわ、リーダーはお尻が痛いわ(第250話)スランプに陥っています。
パートナー:「病院エッセイもスランプだわ。次の原稿が思いつかない。」
リーダー:「またなの?(第202話) 取材も必要だよ。」
パートナー:「行き詰まったら、視野を広げなきゃね。ところで、世の中の人は病院の何に関心があるの?」
リーダー:「看護師さん。」
パートナー:「え?」
リーダー:「看護師さんは、お昼休みには何をしているの? おやつには何を食べているの? 趣味は何? 休日は何をしているの?」
 自分はスケベ親父ではありませんが、かつては見られたナースキャップ、そして白衣から伸びる白い足、うーんイイっ!『白衣の天使』の笑顔には、誰しもが癒されます。そこで、チビ・ハゲからのメッセージ。「我こそは」と思ってくださる看護師さんがおられましたら『ナース物語』のご執筆、応援いたします!(笑)  


☆天使とは、美しい花をまき散らす者ではなく、苦悩する者のために戦う者である(ナイチンゲールの言葉)

著者名 眼科 池田成子