社交ダンス物語 201 リーダーとパートナーの会話 18

コラム

 2017年、新潟県スポーツダンス選手権大会、アマチュア・ラテンアメリカンにおいて。俊才な新大生(新潟大学ダンス部)にご一緒させていただき、例年通り1組の年寄り組(チビ・ハゲ)が出場。競技結果は当然のごとく、年寄りが最下位。

パートナー:「観客席から(上から遠目で)応援してくれていたうちの教室の先輩が、こう言ってくれたわ。リーダーを替えれば、新大生と変わらないって。」
リーダー:「動かなければね。」
パートナー:「私たち、シニア選手権(35歳以上)でも最下位だったのに、ましてやアマチュア(年齢のバイアスなし)に出場するなんて、身の程知らずと笑われていないかしら?」
リーダー:「身の程知らずなのは、承知の上だよ。でも、「引っ込め!」と、石が飛んで来ることはないだろう。」
パートナー:「試合中に、私たちへの声援が聞こえたわね。お客さまには楽しんでもらえたかしら?」
リーダー:「存分に楽しんでもらえたと思うよ。やはり、若い子達は違うと。競技会を盛り上げるため、引き立て役になるオジさんとオバさんも必要だ。」

 新潟県アマチュア・ラテンアメリカン選手権の決勝において、5種目を踊らせてもらえて大満足している極楽トンボのリーダーでした。(涙……笑)

著者名 眼科 池田成子