2017年度、前期・関東甲信越競技ダンス大会は開幕。最初の試合は千葉県大会でした。参加した選手の中で、一番遠くからやってきたのは自分達チビ・ハゲ組? 400キロ近くを車で飛ばして、参上いたしましたので。さて、競技結果は…。シニアB級スタンダードは、かろうじて持ちクラスを維持。アマチュアラテンB、スタンダードCは散々たる結果でした。(涙)敗退して、競技会場の片隅で、どんよりしながら着替えている時に、ビリー・ジーン(チャチャチャの曲)が流れてきました。
パートナー:「この曲で踊りたかったわ。」
リーダー:「マイケルジャクソンで踊りたければ、少なくとも最終予選まで勝ち残らなければならないということか…」
リーダー・パートナーともに、深いため息をつく。
4月は何かと、ため息の多い季節であります。その一つに、異動があります。 パートナーは転勤の話もあがりましたが(第190話)、今回は異動を免れました。一方、ダンスのため転勤したくないと密かに願っていたリーダーですが、この4月から富山県へ異動となりました。ダンスで区分すれば、関東甲信越ブロックから中部ブロックへということになります。今までのように平日の晩、パートナーを拾って高田のダンススクールへ通うことは困難となりました。転勤に伴いパートナーシップを解消して、今までお世話になっていたダンススクールを去り、新天地で別のパートナー(リーダー)を見つけることを余儀なくされるアマチュア競技選手もいます。
糸病コラム『社交ダンス物語』、これは女(男)にモテないチビ・ハゲ独身男女が、ダンスで奮闘するというストーリ。読者のみなさまから応援していただき、おかげさまで長年続いてまいりました。リーダーの転勤に伴い、いよいよこれが最終回になるのではと危惧されましたが、富山へ転勤となっても中部へ移籍することなく、コーチャーを慕い、今までどおり関東甲信越ブロックの競技選手として筆者と競技を続けたいとのこと。
「成子さんが、僕の最後のパートナーだ。」
彼はそう言ってくれました。最後のパートナー、美しいセリフです。泣けてきますよね。リーダー君、ありがとう。ならば、パートナーから一言。あなたは糸病の看板を背負う競技選手です。ダンス昇級を目指して、もっと頑張って下さい!!
★私たちは病院の講堂で、幾晩練習を重ねてきたことでしょう。昇級したら、糸魚川総合病院のネームを新調した燕尾服の胸ポケットにつけて、颯爽と踊ってちょうだいね。(笑)
著者名 眼科 池田成子