2017年トレンド予測商品が、先月TVで放送されました。4位はWALKCAR(ノートパソコンとほぼ同じサイズ、軽くて小型の電動乗り物。体重移動だけで簡単に動く。最高速度は時速16km。60分の充電で稼働距離6km。)、3位はAutoNail(スマホと連動。プロ顔負けのネイルが、機械に指を入れて1分でできる。自分の撮った写真もプリントできる。)、2位はホットフルーツ鍋(りんごや柿、パイナップル、ぶどうなどフルーツをそば茶で煮込み、熱々のミルクを注いだ鍋。)、1位はWONDERWALL(壁を登って楽しむボルダリングとプロジェクションマッピングを組み合わせた、新感覚陣取りゲーム。センサーが人の動きを感知し、壁に映像を投影する仕組み。) これらは、異質なものを組み合わせ、新しいものを作り出すという時代を反映した商品だそうです。そもそもヒット商品を生み出す秘訣とは、『異質なものの組み合わせ』なのだとか。
異質なものの組み合わせといえば、筆者が子供の頃に母がつくってくれたおにぎりもそうでしょうか。みなさま、おにぎりの具といえば、何を連想されますか? 梅、鮭、焼たらこ、おかか…。それが、定番ですよね。かつて母が作ってくれたおにぎりの具に、チョコレートがありました。「えー 気持ち悪い!」そう思われるかもしれません。母に言わせると、パンにジャムやチョコを塗るのだから、ご飯に入れても良いのではと。当時うちは7人家族でした。母は一口サイズの小さなおにぎりを沢山作り、その中に一個だけ分からないようチョコ入りのおにぎりを混ぜていました。家族の誰に当たるのかしら? 幼い自分にとって、ワクワクするゲームでした。ちなみに、富山県民は昆布好き。富山でおにぎりといえば、とろろ昆布をまぶすのが定番です。昆布の塩気とチョコの甘みが絶妙にマッチして、新感覚? 勇気ある方はお試しあれ。(笑)
さて、ここで。社交ダンスにおいて異質な組み合わせに、衣装があります。ボールルームダンスの衣装といえば、シンデレラがお城の舞踏会に着てゆくような、すその広がるフワフワのドレスをイメージされますよね。自分が新感覚と思うのは、和服をアレンジしたタイトなドレスです。ダンス用に深いスリットを入れて、動きに合わせて太腿がチラチラ見えるのは色っぽいし、長い袂がフロートのようにひらひら舞うのはエキゾチックでとてもステキ!(笑)ボールルームダンスでは、男は男らしさを、女は女らしさを演出することが求められます。男性には是非、アラビアンナイトを連想する羽と宝石が付いたターバンを巻いて、踊っていただきたいものです。美しく力強い男を表現するアイテムの一つになること間違いなし。うちのリーダーにも勧めています。マハラジャ気分になれるし、ハゲ隠しにも最適よと。
「ターバン? ショーダンスかデモならともかく、競技会では勘弁して下さい!」
そうですか…。了解いたしました。(笑)
時代のすう勢で、病院においても新感覚が求められるのではないでしょうか? 筆者が理想とする新感覚の病院を、リストさせていただきます。
1) 病院食は、三ツ星レストラン。五感に響く料理が味わえる。四季を映した器も厳選。
2) 病院職員は、ホスト・ホステスに勝る極上の笑顔。そこでは『おもてなし』とさえ感じられる手厚い医療と介護が受けられる。
3) 病院のロビー、待合室は癒しの空間。待ち時間が長ければ長いほど幸せと感じさせる心地よい時間が流れている。
4) 病室のベッドは高級志向のシモンズ製。シルクの感覚、ほのかに香るアロマで快眠ヘと導いてくれる。
5) 電話一本で、リムジンによる無料送迎付き。(バス時間の心配もなし)
6) 病院でエンターテイメントを提供。ダンスや演奏会などが楽しめる。
うちの病院では、少なくとも2)と6)は実現可能です。糸病職員は『笑顔の配達人』になることを目指しております。人材育成・教育にも力を注いでおります。またスポーツドクターY先生ひきいる病院職員によるバンド(糸病スウィングガールズ)が昨年に結成され、これまで2回の院内演奏会が開かれてきました。ご要望あれば眼科の池田、糸病で珠玉(?)のワルツやルンバをご披露させていただきます。(笑)病気にはなりたくないけど、病院に通うのが楽しい、そこにいたら安心… 患者さまからそう思っていただける新感覚の病院づくりを、私たちは目指します!
著者名 眼科 池田成子