ご存知のとおり、糸魚川といえばジオパークで知られています。2015年現在、世界には120、日本には8つの世界ジオパーク認定地域があるそうです。うちの病院では毎年院内集談会が開催されますが、筆者が司会を務めさせていただいた年は、糸魚川は日本で初めての『世界ジオパーク』に認定された年でした(2009年8月認定)。これはもう時効切れでしょうから、一般公開させていただいてよろしいでしょうか? 院内集談会の後、院長と当時の事務長、特別講演をしてくれたH教授(第163話)と筆者の4人でお食事会をした時の会話です。
事務長:「このたび糸魚川は、日本で初めてジオパークに認定されました!」
事務長さん、ジオパーク、ジオパークと誇らしげに連発しています。その時のことです。
H教授:「ジオパークとは何ですか?」
事務長:「え? ジオパーク? ジオパークとは… (事務長、あえぎ苦しみながら) 院長先生、ジオパークって何でしたっけ?」
院長先生:「……。(ニッコリ) 池田先生、H教授にご説明して差し上げて下さい。」
池田医師:「@♨;;;;※⁂;;;;☆!!」
ここで改めて、説明させていただきます。ジオパークとは、日本語では『大地と公園』を組み合わせた言葉です。ジオ(地球や大地)に関するさまざまな自然遺産、たとえば、地層・岩石・地形・火山・断層などを含む自然豊かな「公園」の意味。ちなみに世界遺産とジオパークの違いは、世界遺産は人類の宝として保護しなければならない自然や文化財。ジオパークは保護とともにその地域の自然・文化をまもり、かつ多くの人に知ってもらう・訪れてもらうこと(新たなる地域再生)を目的としています。
前段の笑えない(?)会話から学ぶように、普段自分達が当たり前のように使っている言葉には、実はその意味をよく理解していないことも少なくないのでは? 「ラテンの基本は、ルンバウォーク」そう熱弁しながら、病院の講堂でウォークの練習をしているリーダーがいます。さて彼は、どんな解説をしてくれるでしょうか? 聞いてみました。
パートナー:「ねえ、ルンバウォークって何?」
リーダー:「ルンバで歩くこと。」
パートナー:「……。」
ルンバウォークの詳細なる解説は、プロの先生にお任せすることにいたします。さて皆さま、普段使っている言葉、「それ何?」「どんな意味?」と聞かれたら、即答することができますか? 『インターネット』に『ベルマーク』、 『PTA』に『TPO』、『ハロウィン』に『文化の日』…
「そんなの常識さ!」
そうでしたか。大変失礼いたしました。
池田医師:「××××(自分の住んでいるマンション名)までお願いします。
タクシー運転手:「かしこまりました。ところで先生、××××とはどんな意味ですか?」
池田医師:「@♨;;;;※⁂;;;;☆!!」
著者名 眼科 池田成子