読者の皆さま、お正月はいかかお過ごしでしたか? 大晦日はご家族と一緒に紅白歌合戦を見たという方、仲間と楽しくお酒を飲んだという方、初詣で除夜の鐘を聞いたという方は、本当に羨ましい限りです。筆者の場合、大晦日から元旦の朝にかけて、病院の緊急時の当直医代行を担っておりました。
さて、お正月に食べるといえば、お雑煮。お雑煮に入る具材やだし汁は、地方や各家庭によって異なりますよね。筆者の実家は富山なので、うちのお雑煮には富山湾の幸が入ります。具材は大根やニンジンなど根菜野菜に、甘エビ、ミギスのすり身、かしわに厚揚げ。醤油ベースで、ふんだんに入れた甘エビの出汁が効いております。お椀に盛りつけたら、長細く刻んだ生ねぎと三つ葉をその上に散らします。さらにリッチにしたければ、焼いた鯛の身をほぐして、その上へトッピング。うちのお雑煮を召し上がって下さったお客さまからは、絶品であるとご好評をいただいております(笑)。ちなみに、豪雪地帯として知られている新潟県上越市高田生まれのリーダーの家庭では、お正月のお雑煮は、山菜と豚肉、油揚げが入るそうです。
同じ『お雑煮』でも、具材や味付けが地方や家庭によってだいぶ違うように、『社交ダンス』も各カップルによって、その踊り(踏風)は異なります。特にラテンダンスでは、カップルの個性がダンスに強く映し出されます。社交ダンスに馴染みのない方のために『お雑煮』でイメージしていただくならば、品良しさわやか系の踊りは『柚子が香る薄口すまし汁』、汗が飛び散るエネルギッシュな踊りは『パンチのきいた濃い口醤油味』、男女の葛藤と愛のかけひきを表現したねばっこい踊りは『納豆汁仕立てホルモン・マヨネーズ入り』(そんなお雑煮、ある?)といったところでしょうか(笑)。
2015年の春期関東甲信越ダンス競技会の開幕は、1月25日の千葉大会。全日本ラテンチャンピオンが、競技用ドレスは『武士の刀』と表現しているほど、勝つためには重要な武器なのだとか。なお、POLAが誇る美容のプロはこう語っています。「美しさ」の秘訣とは、人の目を飽きさせないで、周囲をハッとさせること。昨年度着用していたピンク&ターコイズブルーのペアのラテンドレスはご好評をいただきましたが、新春の試合に向けてチビ・ハゲカップルはドレスを新調いたしました! 前回のメルヘンチックなドレスとは一変して、シックで大人のイメージ。(笑) 『お雑煮』同様に、観客の皆さまから「いいぞ、チビ・ハゲ、もっと見せろ!」と褒めていただける『美味しいダンス』を目指して、精進してゆきたいと願っております。読者の皆さま、本年度も変わらぬご愛顧を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
著者名 眼科 池田成子