社交ダンス物語 133 ダンス遠征 長野県大会

コラム

 ダンス遠征の目的は、試合で勝つことだ。だが、勝つことのみに焦点を絞ると、チビ・ハゲ中年の自分達はいつも試合に出るだけで終わっている。終わるといえば、人生の半分は終わってしまった。後は楽しまなければ損だ。競技結果はダメでも、遠征先の名物をゲットするのもダンス遠征の醍醐味といえよう。(笑)そこで今回の長野県大会(佐久市)における目的は4つ。
1)決勝進出
2)ポンちゃんラーメン
3)アイスパン
4)佐久の地酒

 さて、競技結果は… スタンダードC級戦は3次予選敗退。決勝進出ならず(涙)。だが、残る3つをゲットするため、競技会場に近い佐久市内のスーパーマーケットへと、チビ・ハゲは進出した。ここで、長野名物ポンちゃんラーメンと、アイスパンの商品紹介をさせていただこう。

 『ポンちゃんラーメン』は、長野県の信陽食品という会社が製造しているたぬきのマークのローカル麺だ。長野の競技会に出場したことが、知るきっかけとなった。会場内には、たぬきのマークの赤と黄色の広告ボードが一際目立っている。毎年開会宣言に次いで、スポンサーである信陽食品からご挨拶と商品紹介をいただく。『ポンちゃんラーメン』は、地元では筆頭的な存在で、超ロングセラー商品なのだとか。本大会では『ポンちゃんカップ』というスポンサー賞がもらえるらしく、ステージのホワイトテーブルに置かれたトロフィーやメダルの横に、ラーメンが入っていると思われる紙袋がズラリ並んでいた。入賞したら、ご褒美がもらえると思って前年度は張り切って踊ったが、ラーメンがもらえたのはプレジュニアの部(小学校3年生以下)であった。(涙…笑)

 『アイスパン』、これはテレビ朝日で紹介された長野県佐久市の老舗パン屋、パン工房キキョー屋の人気商品という。大正5年の創業以来、佐久の地元の方に愛されているというお店で、冷凍庫でカチカチに凍らせたアイスパンは、凍っているのにしっとりしていて、全国ご当地パンNo1決定戦にもエントリーした商品だ。長野の佐久市に来たら、ぜひ試したい一品である。

 地元のスーパーマーケットにて。早速、即席めんのコーナーへと向かう。目を皿にして、たぬきのマークを探した。だが、見当たらず。そこでレジへ行き、女性の店員さんに聞いてみる。
リーダー:「ポンちゃんラーメンは、どこにありますか?」
店員さん:「(首をかしげて)ラーメンなら12番です。」
 
 元の場所へと戻る。チビの自分達は右往左往しながらも背伸びをして、棚の上をのぞき込んだ。しかし、見当たらない。そこで、棚卸しをしている男性の店員さんに尋ねた。
パートナー:「ポンちゃんラーメンは、どこにありますか?」
お店の人:「それ、何ですか?」
パートナー:「長野で有名なラーメンだそうです。たぬきのマークの…」
お店の人:「たぬき? これですか?」
 お店の人は、マルちゃんの即席カップめん『緑のたぬき』を指差した。
パートナー:「……。違います。」

 『ポンちゃんラーメン』は、あきらめることにした。3つ目のターゲットである『アイスパン』こそ、ゲットしたい…。
パートナー:「アイスパンはありますか?」
お店の人:「アイスパン?」
パートナー:「佐久の有名なパンだそうです。TVで紹介されました。」
お店の人:「初耳です。」

 最後のターゲット、地元佐久の地酒を求めて、お酒のブースへと向かう。そこで筆頭に並べてあるお酒といえば、『八海山』『白鶴』『上善如水』…どれも新潟の酒ばかり。ちなみに、酒のお伴として一等地に置かれているおつまみも、新潟のおかきであった。新潟から来た飲ん兵衛の自分達は、新潟産ではない銘柄の酒を探し求める。「あった!」と思えば、京都や兵庫産。そして、ようやく見つけ出す! 長野佐久の地酒、『千曲錦(ちくまにしき)』

 ダンス遠征から帰宅する。早速、遠征地の酒、『千曲錦』をいただく。くせのないサラリとした上品な辛口だ。おつまみなしでもOK。驚くほど、ツーっと体の中へと浸透してゆきます。筆者をうならせた信州佐久の名酒でした。名の知れた新潟のお酒に負けませんよ。みなさま、是非お試しあれ。『千曲錦』に、ワンチェック!(笑)


☆人生はあなたが主役。おおいに楽しみましょう。酒とダンス、そして愛読者のみなさまに乾杯!(笑)

著者名 眼科 池田成子