病院の講堂でリーダーとダンスの練習をしている時、パートナーの口からふと素朴な疑問が出る。
パートナー:「柔道界に身を置かず、なぜダンスをしているの? あなたは柔道では師範。ダンスでいえば、コーチャーなのに。」
リーダー:「ダンスが好きだからだよ。」
パートナー:「ごんぶとでマッチョなその体型、格闘技ではイカしても、ダンスに向いているとは思えないけど… しかも私たち、チビ・ハゲなのよ。」
リーダー:「成子さん、競技ダンスの選手達がみんな長身・なで肩・細身の美男美女揃いだったら、見てくれているお客さん達は面白いと思うかい? その中に、僕のような“ゲテモノ”がいるから楽しいのさ。」
パートナー:「あなたって、大物ね。」
チビ・ハゲの自分たちは、胴長短足。犬に喩えると、ダックスフンド。よその選手達は、シェパードやダルメシアンのごとし。
リーダー:「ダックスフンドは強いんだぞ!もとは猟犬。地面をかき散らしながら、獲物をゲットするんだ。」
病院の講堂でハグハグ犬真似をしながら、嬉しそうにルンバ・ウオークをしているリーダーは、屈託のない笑顔だ。なんとも微笑ましい。チビ・ハゲカップルは、今日も行く。
嗚呼、チビ・ハゲ、バンザイ!(笑)
☆ 好きこそ物の上手なれ! コンプレックスを、逆手に取ろう!(笑)
著者名 眼科 池田成子