社交ダンス物語 129 リーダーとパートナーの会話 16

コラム

 先般開催されたシニア・グランドシニア競技ダンス栃木県大会にて、シニアの部スタンダードB級、ラテンA級は、いずれも1回負け。壁に貼り出された採点表を見た後、とぼとぼとリーダーは戻ってくる。

リーダー:「僕たち、ゼロチェックだったよ。」
パートナー:「『僕たち』じゃなくて、『あなた』がでしょ。ジャッジは『男』を見ているわ。」

 糸魚川から高速道路で5時間かけて来たが、散々な結果。遠征先から帰りの途につく。車の中でリーダーはハンドルを握ったまま黙り込んでいる。そこで助手席のパートナーは、落ち込んでいる彼を元気づけるために歌を唄い始めた。

  ♪思い込んだら試練の道を
  ゆくが男のド根性
  真っ赤に燃える王者のしるし
  『ダンスの星』をつかむまでぇー
  血の汗ながせ涙をふくな  
  ゆけゆけリィーダァー 
  どんとゆけぇー!

リーダー:「成子さん、楽しんでいるか、ひとごとのようにしか聞こえないんだけど…(涙)」
パートナー:「そんなことないわ。あなたには『ダンス』で『強い男』になってもらいたい。世界中の誰よりきっと願っているのは、パートナーの私なんだから。(笑)」


☆アマチュア競技選手のみなさまへ。結果が出ないからと、夢をあきらめないで。私たちと共に、頑張りましょう!

著者名 眼科 池田成子