社交ダンス物語 103 リーダーとパートナーの会話 12

コラム

 40半ばを過ぎると、何かと忘れっぽくなる。競技の遠征先で、ラテンのパンツを忘れてリーダーが大慌てしたことや、メイク一式を忘れてパートナーがコンビニへ走るという事態もあった。そこでチェックリストを作り、ダンス遠征に出る前にお互い声を出し合い、忘れ物がないかどうか指差し確認をするようにしている。

リーダー:「エンビ良し。靴良し。ネクタイ良し。これで準備は万全だ。」
パートナー:「おとなのふりかけ、持った?」
リーダー:「もちろん。試合の時は、命の次に大切だよ。」
パートナー:「そうよね。スーパーやコンビニには置いてないわ。」

 ここで指す『おとなのふりかけ』とは、海苔がたっぷりの永谷園のふりかけのことではない。試合直前に頭にふりかける黒い魔法の粉(ハゲ隠し)のことだ。これは、自分達の合い言葉である。おとなのふりかけを持参したは良いが、時にはふりかけることを忘れて試合に臨もうとしている一大事もある。(苦笑) 


☆若手選手と違い、シニア世代はフロアに立つ前に、ひと仕事あるのでした。(笑)

著者名 眼科 池田成子