社交ダンス物語 101 逃げたくなった時 

コラム

 日々、仕事やダンスにつまずいて、逃げたくなることがある。そんな時は、自宅マンションの部屋の壁と向かい合う。そこには、2011年(平成23年)1月1日の、新潟日報の全面広告が貼られている。広告には、腕組みをしてじっとこちらを見据えている等身大の岡田監督(元サッカー日本代表監督)の顔写真と、以下のごとく監督からの私達へのメッセージが記されている。

攻めの2011年へ “夢を本気で信じたことはあるか?”

夢や目標を本気でめざすと、すべてが変わる。

運は誰にでも流れている。それをつかむか、つかまないかだ。

明日死ぬと思って今やれることをやり尽くす。
それでダメなら仕方ない。その開き直りが自信につながる。

ここまでダッシュと思ったら、最後まで全力で走る。
1m手前で力を抜いたせいで負けることもある。

プレッシャーは重力のようなもの。重力がないと
筋肉も骨もダメになる。重力があるから自分が強くなる。

人にどう思われてもいい。日本中の人に批判されてもいい。
最後に家族が信じてくれればそれでいい。

スランプや失敗が続いても、調子が良かった過去を
振り返ってはいけない。今つまずいているのは、
もっと高い場所へ行こうとしているからだ。

本当にどうしようもない状態に陥ったら、こう思う。
ここが分かれ道だと。ここで逃げ出すか、踏ん張れるかだと。

どん底に落ちてはじめて気づくこともある。

危ない危ないと言ってリスクをさけてばかりの社会は、
人の生きる力を弱めている。

夢なんて何だっていい。どんなに小さなことだっていい。
その一歩で、また次の夢が見えてくる。
まずは一歩を踏み出すことだ。

 仕事が思うようにゆかない時や、ダンスで成績が上がらない時は、理由付けをして逃げたくなる …医師は法廷と背中合わせ、もう充分に働いた。そろそろ楽をして、人生守りに入りたい。40過ぎてダンスを始めて、試合で若手にもベテランにも勝てない。技を磨いたところで、チビの自分達に軍配は上がらない… などなど。

 仕事やダンスでつまずいて、逃げたくなった時、まずは部屋の壁と向かい合ってみる。そこには等身大の岡田監督がいる。そして例のメッセージは、弱虫の自分を強い自分にしてくれる処方箋だ。

 挑戦だけが、チャンスを作る! 攻めの2013年へ、夢を本気で信じよう。なりたい自分をめざして、まずは一歩を踏み出そう!(笑)

著者名 眼科 池田成子