筆者が勤めさせていただいている職場こと糸魚川総合病院で、お気に入りのスポットを紹介させていただこう。
その1. 売店
うちの病院の中で、どこが一番楽しいかと問われたら、私は真っ先に『売店』と答えるだろう。病院の正面玄関を入って、すぐの所にある。どんな売店かと言えば、駅のキヨスクをイメージしていただきたい。つまり、車椅子で中に入ると、出るのはバック。超コンパクトな売店だ。この小さな空間には、夢と楽しみがぎゅっと詰まっている。昔ながらのパンやお総菜、果物やお菓子、本・おもちゃ、雑貨・衣類、お見舞い用のお花などが、所狭しとばかりに置かれている。私のおすすめは、パン。昼休みには童心に返り、赤い財布を握りしめて病院の売店へと走る。おやつにパンを購入する事が、楽しみの一つだ。ダンスの練習前の、エネルギー補給となる。リーダーも私も、あんパンが大好き。あんのつもりが、食べてみたら中はクリームだったり、チーズバーガーに、メンチカツが入っていたり…。売店のパンはラベルと中身が異なることあり。買い手をはっとさせてくれるサプライズが楽しい。のどかな糸魚川ならではの風物詩だ(笑)。
その2. 採尿トイレから眼科外来の前の廊下にかけて
ここは眼科外来から、一番近いトイレだ。二階の検査科の隣にある。診療中にトイレに行きたくなることがあるが、そんな時は非常にきまり悪い。大勢の眼科患者さまが、「まだか! まだか!」と外来の前の待ち椅子に腰掛けて、順番を待っておられる。コンピューター画面で、眼科受付患者数を見ると100人近い! 医師ひとり、待ち合い廊下は殺気さえ感じられる。椅子に座りきれず、立ったままひたすら待っておられる患者さまもいらっしゃるが、これはまさに地獄絵状態か? そのような状況下で、医師が席をはずして用足しに出る時、患者さまからの視線は痛い(苦笑)。「先生、またトイレに行った…」ひそひそ声が、聞こえてくる。だが、眼科外来の奥に『おまる』を置く訳にもゆかず、医師は勇気を持ってトイレに立ち上がる(笑)。そんな眼科外来の前の廊下も、患者さまが居なくなるダンスの練習をする夜中ともなれば、異次元空間のように静まり返る。採尿トイレも、昼間と夜ではその顔がガラリと変わるのだ。そこは静寂で、安らかな空間(笑)。
その3. 講堂
毎晩ダンスの練習をさせていただく病院の講堂は、自分達にとって『道場』であり、まさに神聖な場所だ。この5年間、大寒の日も真夏日も、サムサニモマケズ、アツサニモマケズ、省エネのためエアコンを切った病院の講堂でダンスの練習を続けてきた。以前産婦人科のマタニティビクスで使われていたという大きなミラーを4枚お借りして、自分達の踊る姿を映して練習している。ダンスの練習をする夜中は、講堂の大きな窓は、ちょうどミラー効果をかもし出してくれて、そこはダンスするにはもってこいの空間となる。夜間・休日は無料でこの広いスペースを、好きなだけひとりじめ(二人じめ?)してダンスの練習ができるという訳だ。しかも、騒音の心配なく、ドラマチックな曲をおもいきりかけ放題。本当に、ありがたい! 糸病サマ、バンザイ! ただ、一つ言わせてもらえば、病院の講堂の床はカーペット(涙)。ナチュラルターンやヒールターンをする時、摩擦抵抗多し。その分、足腰が鍛えられるか?(笑)
☆眼科外来も手術室も、新設された医局も大好きです!
著者名 眼科 池田成子