社交ダンス物語 75 「リーダーとパートナーの会話5」

コラム

 2月に入れば、リーダーはそわそわと落ち着きがなくなる。そう、バレンタインデーがやってくる。
 数年前のバレンタインの晩を思い出す。その日もいつも通り、病院の講堂でダンスの練習をしていた。そこでパートナーが目の当たりに見たものは、ひとが戴いたチョコを、むしゃむしゃヤケ食いするリーダーの姿であった。患者さま、病院職員の方々から戴いたチョコを、しかも筆者の許可もなく…。(ダンス物語・第12話)

リーダー:「成子さん、バレンタインはもらう方でしょ。」

パートナー:「そうよね。」

リーダー:「チョコ、分けてくんない。(糸魚川弁で、チョコ分けてちょうだいの意味)」

パートナー:「え”?」

リーダー:「分けてくんない。」

パートナー:「……。」

 一昨年のバレンタインデーはパートナーの暖かい(?)配慮あって、当院のあるお医者さんが病院の売店で買ったというラミーの板チョコに、かわいいリボンをつけて彼にプレゼントしてくれた。何も知らないリーダーは、チョコをくださった女の先生を『女神様』のように拝んでいた。泣ける話である。今年もバレンタインデー近し、女神のご加護を!

☆ Good Luck!

著者名 眼科 池田成子