社交ダンス物語 68 「続・ダンスか?!」

コラム

 秋の競技会も盛り。小千谷で開催された関東甲信越競技ダンス新潟県大会では、シニアラテンA級戦で目出たく決勝に入ることが出来た(笑)。ダンス上達の秘訣は、ダンス馬鹿になることとコーチャーから言われる。ちなみにダンス馬鹿のリーダー君は、物事を何でもダンスと結びつけて考えてしまう習癖があるようだ。糸魚川にあるスーパーマーケットの原信が移転して今月リニューアルしたのだが、以前あった古いお店の前を車で通るたびにダンスホールにならないものかと思い描いている。ダンスホールに適した条件とは、柱がない広い空間と駐車場もそこそこに広いこと。廃墟となった原信は、まさにその条件を満たしている(笑)。

 さて、競技選手のリーダーとパートナーは、好むと好まざるとにかかわらず二人がセットで動いていることが多い。練習にしてもレッスンにしても競技会場への移動にしても、ペアで動いた方が時間的にも金銭的にも効率が良いからだ。競技選手達は遠征先の会場にはマイカーを利用する場合が殆どだ。我々も各地の競技会には車で移動しているが、走行中にリーダーは、ひらがなで『○○タンス店』と書かれた大きな看板を見て、『○○ダンス教室』と信じ込んでいた。彼は信号や標識を見落とすことはあっても、『ダンススタジオ』とか『ダンスホール』といったダンスにちなんだ看板は、それがどんなに小さくても上手に見つけ出してしまう(笑)。

 そんなリーダーを笑っていたパートナー(筆者)だが、朱に交わればいつしか赤くなっていた。遠征先のホテルで姿勢の良い一組の男女を見ると、「ダンスか?(明日の試合で闘う対戦相手か?)」と構えてしまうのだ(苦笑)。その二人はダンスとは無縁のご夫婦かもしれないし、恋人同士かもしれないし、愛人関係かもしれないし、はたまた他人かもしれない。(ダンス物語・第27話)

 ところで皆さま、スーパーマーケットで流れている音楽は、ダンス曲が多いということにお気づきでしょうか? サンバやチャチャチャなどの陽気で軽快なラテンミュージックは、お客様のお買い物意識をいっそう高める効果があるのでしょう。また時には男女の愛のかけひきを表現するルンバの、しっとりとした心地よい曲が流れていることもあります。へぇ、そうなの?と思われた方、今度は耳を澄ませて聴いてみて下さい。貴方をダンスの世界へと、誘ってくれるかもしれません(笑)。


著者名 眼科 池田成子