社交ダンス物語 59 「ダンス de 癒し!」

コラム

 弟から、「婦人公論」という雑誌を読むよう勧められた。早速購入したのだが、その婦人向け雑誌には、『40代からの結婚・再婚最前線』という特集が掲載されていた。普段は好んで女性雑誌を読むことのない筆者だが、読んでみたらこれまた面白い。結婚への決意については「相手のおしめを交換できるか」をまず自分に問いかける(人生の終着点が見えている年代だから)…、40代婚活にゆれる女心は条件が「金」か「見た目」か「安心」…、かくのごとく本誌の中では、中高年女性の結婚に求める本音があからさまに論じられている。「男の領域」と呼ばれていた「メスの世界」で奮闘してきた筆者であるが、ご婦人の味方というべき本誌を読んで、思わずニヤリ。やはり本質は、「女」だったのだろう。(笑)

 さて、その雑誌の中で、「女性優遇プラン」という旅の紹介があった。中でも一際目をひいたのは、ツアーなら定額、仲間もいて安心という「はじめてのホストクラブ」。一度は行ってみたいけど、なかなか敷居が高そうで…。そんなホストクラブも、みんなで行けば怖くないと好評な企画旅行なのだとか。都内の高級ホテルで夕食の後、歌舞伎町のクラブで夜を楽しむというプランだ。さすが、キャッチフレーズもスマートでお見事!『いつも家族の世話に明け暮れる主婦の皆さん、たまには選び抜かれた男性たちにやさしくエスコートされながら、自分自身を癒してみては…』

 ちなみに、『女性の癒し』といえば、筆者はプロのダンス教師とのマンツーマンのレッスンをお勧めする。男と女が組んで踊る社交ダンスは、20年前までは風俗とされていたようだが、今では学校の体育の授業に取り込まれるという、国が認める健全なスポーツだ。プロのダンス教師は、写真でうかがうところの高級クラブのホストと変わらぬルックスを持ち、ちょっとした仕草からすべてにおいて洗練されている。生徒さん(お客さま)のレベルに合わせて、小さなお子様からご年配の方まで、初心者でも安心して楽しく踊らせてくれる。当然レッスン料は定額で安心。
 
 そこで、筆者からのメッセージ。『仕事や家族の世話に明け暮れる女性の皆さん、ちょっとお洒落して素敵な先生にエスコートされながら、ダンスで非日常を楽しまれては?』(笑)


著者名 眼科 池田成子