皆さまこんにちは、糸病・眼科の池田です。来年の年賀状のデザインは、もうお決まりですか? えっ? 紙の年賀状なんてもう出さないですって? はい、ごもっとも。ペーパーレス化の時代です。紙といえば、自分たちチビ・ハゲは先月に開催された新潟県大会において、シニアラテンの決勝で踊らせていただき、日本ボールルームダンス連盟から立派な賞状を戴きました。ペーパーレス化時代、電子カルテに電子マネーが主流です。そのうち表彰状も電子化されて、紙の賞状が欲しい人はご自分でプリントアウトなさって下さいという時代がやって来るかもしれません。
さて年賀状といえば、チビ・ハゲは毎年自分たちのダンスの写真を使っています。コロナ前は競技会のフロアサイドでプロのカメラマンが撮影してくれた写真(ダンスライフ)をネットで購入していました。ダンスライフ、コロナ禍で休業しているの? 今回の新潟県大会は、知り合いの方にビデオ撮影をお願いしました。
「年賀状に使いたいので、お願いします。」
リーダーはそう頼んだそうです。年賀状に使うというので、その方は気合いを入れて撮影してくださったそうですよ。ビデオを見て、あっと驚きました。いつもならフロア全体を写してくださるのに、今回はズームかけすぎです。ラテンでは始めから終わりまで、踊っている自分たちの顔がドアップに映っています。(ムンクの叫びマーク)
『あるある。ダンスをしない人に頼んだら、そうなるよ。』
自分たちと同じ、切ない思いをなさった経験がおありのボールルームダンサーは、少なからずいらっしゃるのでは?(笑)
幸いスタンダードの試合のビデオは、つま先から頭まで映っていました。(ほっ)しかし、こちらのビデオも見てビックリ! 競技ダンスは他者との比較です。自分たちチビ・ハゲは、試合中に動いていないのです。他の選手達はダイナミックにフロアを移動しているというのに、自分たちはチマチマとそこで揺れているだけ?(涙)ビデオは正直です。3年ぶりに出た試合、自分たちの踊りはお遊戯のようでした。先日のレッスンで、コーチャーからご指導いただきました。止まっているように見えるのは、送り足を使っていないからだそうです。そのためには、二人の太腿が歯車のようにかみ合っていることが前提とのこと。ボールルームダンスは二人で一つです。二人三脚をイメージして下さい。バラバラの動きでは、移動どころか転倒してしまいます。一体感と送り足、今後の自分たちの課題です。
今年も残りわずかとなりました。2022年を振り返って、皆さまにとって最も心に残った出来事やイベントは何でしたか? 自分たちチビ・ハゲは、3年ぶりに競技会で踊ることができたことです。このたび撮影していただいた貴重なビデオを素に、どんな年賀状を作ろうかしらとワクワクしています。
『おっ、まだ踊っているぞ!(生きていた!)』
チビ・ハゲから年賀状が届いた方に、そう思っていただけたら嬉しいです。人体は車と同じ、長く使っているとガタが出てまいります。シニア・グランドシニアのアマチュア競技選手の皆さまへ、あと何年元気で踊っていられるでしょうか。そこで、チビ・ハゲからのメッセージ。踊れるうちは、どん欲に踊りましょう。歩くことはおろか立つこともままならなくなった病持ち、競技選手として往生際の悪さは天下一品です。再び踊りたいという欲望から、不死鳥のように競技会のフロアへ舞い戻ってまいりました。欲がなくなったら、人間は人間でなくなってしまいます。(笑)ダンスに限りません。読者の皆さまへ、何事も生きているうちにどん欲に楽しみましょうね。糸病コラム・社交ダンス物語をご愛読いただき、ありがとうございます。チビ・ハゲは糸病コラムを通して、読者の皆さまを応援いたします!
著者名 眼科 池田成子