社交ダンス物語 387 2025年度の抱負

コラム

 新年あけましておめでとうございます。糸病・眼科の池田です。皆さま、令和7年度の年賀状はお出しになりましたか? メールやSNSなど電子的な手段で送ったですって? 昨年10月から郵便料金は値上げしました。令和6年12月14日、15日実施の毎日新聞世論調査によると、これまで通りハガキで年賀状を出し続けたいという人の割合は11%という状況であったそうですね。毎年、郵送されてきた日本眼科学会からの分厚い紙の抄録集も昨年度から廃止。抄録は電子化されました。学会のインストラクションコースも、従来の紙のテキストはなし。パソコンからハンドアウトです。ペーパーレスの時代、そのうちトイレットペーパーも消えてなくなるのでしょうか?
 
 さて、自分たちチビ・ハゲは挫折を繰り返しながらも、昨年度はダンス昇級の夢を叶えることができました。山あり谷あり沼ありの、長い道のりでした。ダンス沼地にはまって出られない?(苦笑)「夢」といえば、あるサイトで人生に悩んでいる人へ「夢」に関する世界の偉人の名言が紹介されていました。
 
Help others achieve their dreams and you will achieve yours.
「他の人の夢を叶える手助けをしなさい。そうすればあなたの夢も叶います。」
レス・ブラウン(アメリカの政治家、モチベーショナル・スピーカー)
 
You have to fight to reach your dream. You have to sacrifice and work hard for it.
「夢を叶えるためには戦わなければならない。犠牲を払い、できる限りの努力をしなければならない。」
リオネル・メッシ(アルゼンチンのプロサッカー選手)
 
We can do anything we want to if we stick to long enough.
「時間をかければ、できないことは何もない。」
ヘレン・ケラー(アメリカの作家・社会福祉活動家)
 
 病持ちのチビ・ハゲ、ダンスどころか立つのがやっと。競技はもう無理かと、失意と諦めに襲われながらも夢を本気で信じました。そして16年の歳月をかけてスタンタードC級からB級へ昇級を果たしました。これは自分たちへのご褒美? 時間をかければ、できないことは何もないというヘレン・ケラーの名言には、深く頷くばかりです。ならば、倍の32年かけたら、ダンスB級からA級へ昇級させてもらえるの?と、うちのリーダーは真面目な顔で申しております。ところで32年後、何歳になっている?(ムンクの叫びマーク)
 
 今までは昇級したいがために、勝ちたい、勝ちたいとガツガツ踊っていました。本年度から、ラテン・スタンダードともにB級へ昇級させていただけたのですから、これからのダンスはB級選手に相応しい踊りをご披露したいと願っております。そのための自分たちの課題は、「常に肛門をしめる」です。安定した良い踊りをするためには、スタンダードでは肛門をしめて持ちこたえ、ラテンでは乗った足の上に肛門をのせなければなりません。今まではそれをおろそかにしていたから、不安定で幼稚な踊りだったのですね。まるで犬の小走り。あるラテンのトッププロの先生は、肛門に紙を挟んだらその紙を落とさないで歩くよう指導しておられるそうですよ。えっ? 自分はダンスをしないので、何を言っているかさっぱり分からないですって。はい。では、あなたは満員電車の中で、つり革なしで立っていると想像してみて下さい。激しく揺れる電車の中で体勢を崩さずに真っ直ぐ立ち続けるためには、どうしたら良いでしょう。そう、肛門をキュッとしめて、両足の親指にぐっと力を入れ、内モモと内かかとを意識すること。頷いていただけたでしょうか?
 
「いいぞ、チビ・ハゲ、もっと見せろ!」
 新年の抱負は、上手とは言えないまでも、お客様に喜んでいただけるhappyなダンスを目指すこと。糸病所属のダンサーとして、チビ・ハゲは日々精進していく所存でございます。糸病コラム、『社交ダンス物語』をご愛読いただきありがとうございます。今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
 
 
パートナー:「16年も病院エッセイを担当させてもらっているのに、拙劣な文章だわ。ボキャブラリーなさすぎ!(涙)」
リーダー:「僕たちのダンスと同じだ。続けることが肝心だよ。(笑)」
 著者 眼科 池田成子