社交ダンス物語 325 知らないとコワい話

コラム

 長年、メニコンのコンタクトレンズを愛用しているうちのリーダー、ある日の朝、コンタクトレンズを付けようとして、洗面所でレンズを落としてしまいました。
「ああ、見えないっ!」
動揺しているうちに、床に落としたコンタクトレンズを、踏みつぶしてしまいました。
「ヤバい!」
すぐに、コンタクトレンズを作ってもらえる眼科クリニックはないか? 当時はスマホを持参しておらず、電話帳で探して、ある眼科クリニックへ駆けつけたそうです。
「僕は、今までメニコンのコンタクトレンズを使っていました。メニコンでお願いします。」
そう申し出た時、その眼科クリニックの視能訓練士さんから、こう言われたそうです。
「あなたの目のカーブは、メニコンには向きません。」
そして、聞いたことのないメーカーのコンタクトレンズを処方されました。レンズはぶ厚いし、付け心地悪い!目はゴロゴロ。
その話を聞いたパートナー(眼科医)は、仰天!

 知らないとコワい話。ボールルームダンスのレッスン料は、全国一律ではありません。相場というものはあっても、決まりはないそうです。うちのダンススクールは時間制。個人レッスンとペアレッスン、どちらもレッスン料は同じです。自分たちの場合、カップルでペアレッスンを受けているので、1人あたりのレッスン料は割り勘にして個人で受ける場合の半分ですみます。ちなみに、かつて別のプロの先生からレッスンを受けていた人の話を聞いて、自分達は仰天しました。
「カップルでレッスンを受ける場合、二人なので倍料金です。」
先生はそうおっしゃったとか。当時、情報の疎い田舎町に住んでいた筆者の知人は、パーティーで奥様とダンスのデモをなさるのが夢だったそうです。先生に言われるまま、ご夫婦でペアレッスンを受ける際には個人レッスンの倍料金を支払っておられたそうです。デモでご披露するためには、沢山のレッスンを受けなければなりません。しまいにはお財布の底がついてしまい、ご自分の生命保険を解約して、ダンスのレッスン料にあてがわれたそうです。(アンビリーバボー)

 知らないとコワい話、自分の苦手なものに、パソコンがあります。OSが古くなったので、最新版のMacBookを購入することにしました。パソコン音痴の石器人、コロナ前は銀座にあるアップルの本社へ駆け込み、自分はいかにパソコン音痴であるかを力説、すぐに使えるようお店の人に設定してもらっていました。今やコロナで、県をまたぐ移動は極力控えるご時世です。新潟県内で、アップルの商品を扱っているお店を探しました。アップルの本社で即日購入して設定してもらえたことは、地方のお店では日にちを要するそうです。
「メールが使えるようにお願いします。」
すると、お店の人がたずねてきました。
「アカウントは?」
石器人たじろぐ。それって、なんじゃらほい? 何かのパスワード? パソコン買った時に、どこかにしまったの?
「アカウント、探してきます!」
帰宅して探せども、そんなもの、見つかりません。アカウントが分からなければ、新たに設定して良いかとお店の人が聞いてきました。設定が終わったという連絡を受けてお店に向かい、新しいパソコンを受け取ったのは良いのですが、石器人は凍り付く。
「これじゃ、仕事になりまへん!」
ちなみに、「アカウント」=「メールアドレス」のことだそうですね。ああ、商売人! レベルの低い客もいます。最初から、そう聞いてちょうだい! 最新版のMacBook、石器人には無用の長物?(涙…涙)


☆猫に小判
☆豚に真珠
☆池田成子にパソコン

著者名 眼科 池田成子