社交ダンス物語 298 つるんとむけたら

コラム

 オトナも子供も大好き、国民から広く愛されている『卵』。どんな調理法がお好みですか? ゆで卵にスクランブルエッグ、目玉焼き、オムレツに厚焼き卵…。どれも魅力的ですね。中でも私は『ゆで卵』が好きです。手製のお弁当には、いつもゆで卵を入れています。ゆで時間に応じて、ゆで卵はいろいろな味わいが楽しめます。ゆで加減は7分ゆでが好みです。卵白はフワリと固まっていて、卵黄が半熟状態。ごちそうです。

 ところが、この大好きなゆで卵、殻をむくときに悪戦苦闘します。すぐに冷水にとってから殻をむくのですが、自分の場合パーフェクトにむけることの方が少ないのです。殻に卵白がへばりついて、ボロボロになってしまいます。LLサイズの卵が、果てはデコボコしたSサイズへ…。タダでさえ自分は血圧が高いというのに(第297話)、卵の殻をむいて頭に血がのぼる? 新鮮な卵は殻がむきにくいといわれます。そこで2、3週間寝かせた、古い卵でやってみました。でもダメ。リーダーが卵の殻の『穴あけ器』をプレゼントしてくれました。結果は同じ。(涙)

 『卵の殻むき』で悪戦苦闘といえば、ダンスの競技会場でのワンシーンを思い出します。選手控え室でのお昼ご飯、あるカップルが、ゆで卵の殻をむいていました。早朝の忙しい時間をぬって、パートナーさんが茹でたのでしょう。狭いシートの上で前屈み。頭を寄せて、二人とも険しい表情をしています。(まるで試合で闘っている時のよう?)卵はボロボロ。おかしいやら、お気の毒やら。これから集中して踊るというのに、お二人とも大丈夫?(笑)

 卵の殻がつるんとむけたら、とてもハピーな一日の始まりです。そんな些細な事に喜びを感じるの?と笑われそう。でも、些細な事が、とても新鮮に感じられるのです。コロナでおうち時間、小さな喜びを沢山見つけましょうね!


☆成子さん、卵は生が一番だよ!(たまごかけごはん):リーダー談

著者名 眼科 池田成子